独り暮らしという名の別居。家賃と生活費の大変さ
私が独り暮らしを始めたのはもう10年前になります。実家家族と別れて居住するという意味では、世間一般で聞く別居より良い響きです。両親が不仲だったことや、窮屈でつまらない田舎の地元から離れたかったことが別居の大きい理由でした。
短期大学に入学した私は、学費、家賃、生活費全てを仕送りで賄っていました。本当は、バイトをしたかったのですが、母親からの勉強に集中しなさいという言葉を忠実に守ってしまいました。
お小遣いは節約していましたが、家賃や生活費が生活にどんなに影響しているのか知らなかったのです。その理由は、通帳の残高しか見ていなかったからという甘過ぎるものだったのです。毎月家賃と生活費全般は、通帳を記帳すれば詳細が分かります。しかし面倒くさがりの私は、記帳を忘れ過ぎたあまりお知らせが来る程でした。
また、ポストに投函される公共料金のお知らせも、適当に目を通したり、すぐ捨ててしまったりしていました。あの頃の私は、お金の大切さを何も知らない、知ろうともしなかった田舎娘だったのです。
私は地元に戻らず別居生活が続いたのですが、仕送りが当然なくなり衝撃を受けたのです。自分の給料から差し引かれる金額が、予想以上だったのです。私は別居をして、必要経費を把握しないと痛い目に合うという事実を知りました。